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 かって世界は、鉄と技術と人々に溢れていたという。
 しかし、今や見る影もない。
 広がるのは廃墟ばかりだ。
 無理もない、世界は一度滅ぼされたのだから。

 これは再び立ち上がった人々の物語。

 その名は「Tribe8」。
 過去は死んだ、未来は今ここから始まるのだ!

予告
なぜd20で『tribe8』なのか、その理由
PC紹介とゲーム概要
【Tribe8】追放と出会い
【Tribe8】発掘と冒険
【Tribe8】遭遇と戦闘
【Tribe8】拘束と脱出
【Tribe8】遺跡と死体
【Tribe8】対決と終焉
戦い終わって日が暮れて

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『Tribe8』というか、この時のゲームについて、ちょっと補足。
まぁ、あとがきみたいなものですね。


▼続きを読む▼

 虎、蛇、ゾンビとの戦いをくぐりぬけ、一行はなんとか村にたどり着いた。

「ここはエヴァンとアグナイトが共同生活を送っている村だ。エヴァンの母性をアグナイトの子供たちが満足させ、そのかわりに、アグナイトはエヴァンに面倒な仕事をやってもらっているってわけだ。まぁ、ある種の共生だな。」

「ふーん」

「エヴァンは家事や農業関係の物品を欲しがり、かわりに食料や育児サービスを供給してくれる。アグナイトはオモチャや絵本なんかを欲しがり、かわりに興味のないレリックをくれる。アグナイトは好奇心旺盛な連中だから、レリックも結構もっているのさ」

「で、あなたの車はどこにあるの?」

 こっちさと、カマロは村の中をずんずん歩いていく。すると一行の方に、うるんだ目をした中年ぐらいの女性がやってきた。

「お願いします、外の方。遊びにいって帰ってこない子供を捜しにいってはくださいませんか?」
「なんだって?」

 女性の話によると、アグナイトの少年が探索に出て行ったきり戻ってこないというのだ。行きそうな場所を聞いてみると、そこはなんと、ズ’ブリが出るという森の中にある廃墟。危険な場所なので、エヴァン達もそこに行くのを禁じていたのだが、その禁を破って冒険に行ってしまったとのこと。その少年の友人から話を聞き出した時には後の祭り、しかもジョーナイトやテラシェバンは二次遭難を警戒して、助けにいってはくれないという。
 
 一行は相談の末、その仕事をアグナイトが持っているレリック3つと冒険の装備の協力と引き替えに、受けることにするのだった。

「引き受けてくださるのね、ありがとう」
「じゃあ、この皮でレザーアーマーを作ってくれないか?」
「私たちは生命に通じた部族の者よ、そういった装備ならお安いご用」

 こうして一行は首尾良く、これまで獲ってきた皮でレザーアーマーをこしらえてもらう。ジェミーは虎皮の縞アーマーを作ってもらってご満悦。加えて、すんどう鍋とバックラーとの交換もスムーズに行き、一行はアーマークラスをかなり高めること成功する。*1

 かくして一行はズ’ブリが潜むという森に向かうのであった。



*1 アーマークラスを高めることに成功
 それでも普通のD&D3.5に比べると、ずっと低い。



 ひょうしぬけするほど、森の中の行軍はうまく行っていた。
 カマロの車はそうそうに先に進めなくなり、森の入り口の方へと帰っていったが、それは想定していたこと。もとより徒歩での冒険を行ってきた一行は、森の中の行軍を苦ともせずに、地図で教えられた目的地へと向かっていた。

 途中での出来事は、イノシシと遭遇したぐらい。*2 エヴァン達の恐れに満ちた態度とは裏腹に、冒険の進行はひどくスムーズであった。

 そして遂に目的地である建物が見えてきた。木々の中にぽっかりと、建物が遠くの丘陵の上の方に姿をあらわしたのだ。あとは、そこへと続く坂道を数時間ほど歩けば、辿り着くことができる。

 道は次第に険しさを増していった。登るにつれ、勾配はきつくなっていき、道の片側は断崖絶壁となっていった。しかし、建物まではもうすぐ。一行はもう一踏ん張りと、坂の先に目をやると、

 そこには、異様な何かが立っていた。



*2 イノシシ
 けっこう強い。一行は賢明にも戦いを避けたが、戦っていたら波乱が起きていたかもしれない。



 それは人間型で、複眼のような眼をし、マントをつけ、レイピアを持っていた。レイピアから液体がしたたり、滴となって地面に落ちてはジュッと灼けた音をたてていた。

”ほぅ、ここまで人の子が来るとは。てっきり同胞を見捨てるものと思っていたぞ”

 そして、頭の中で声が鳴り響いた。
 チェインドよりも、ずっとずっと強い調子で。

「……ズ’ブリだな?」

”そう、私はズ’ブリのナイト。強大なるロードに仕える奴隷にして騎士。生き甲斐は君たちのような者を苦しめること。来てくれて嬉しいぞ”

「少年が来ただろ、どこにいるんだい?」

”この奥にいる、安心して良いぞ。お前たちが逃げたりしなければ危害は加えない。誰も助けに来なければ、なぶり殺してしまうところだったが”

「そこまで聞けば、充分だ!」

 ジョーナイト出身の誇り高き戦士ジョンが、ここで突撃!
 だが、ズ’ブリナイトはこれを軽やかにかわし、レイピアで攻撃。剣が肉に突き刺さり、刃をしたたっていた液体がその身を灼く。

”くっくっくっくっく、ジョーナイトの戦士のやり口はみんな同じだな。なぜ、そうも死に急ぐのだ?、残りはどうする?、やはり死に急ぐのか?”

 ジェミー、シビラン、ヘイの三人は、返事をするかわりに行動を開始しはじめる。戦闘の始まりだ!

 しかし、ナイトは強かった。一行の中でもっともアーマークラスの高いジョンにも、的確に攻撃を当ててくる。ジョンも剣で反撃、ダメージを与えるが、酸ダメージののっている敵のダメージほどは与えられない。
 駆けつけてきた、ジェミーはジョンの回復、シビランはシンセシスに集中、ヘイは廃墟で拾ったサブマシンガンでの攻撃を試みる。

 ……しかし
 カ カ カ か かキかき かキーん

「弾丸を跳ね返したっ?」
「ダメージ減少能力か!」

”そうだ、この中でまともに効くのはお前の剣だけ。だが、それもこれで終わりだ”

 ジョンはズ’ブリナイトのレイピア攻撃の前に、倒されてしまう。まだ意識はあるものの何らかの行動をおこせば、すぐに失神してしまうだろう。

 もうダメか、そう思われた時、シビランがシンセシスの力を解き放つ。

「「移動」の力で、お前が立っている地面を滑りやすくしたっ!」
”転ばせたぐらいで、どうにかなる状況か?”
「いいやっ、だが、これならどうだ!」

 シビランのシンセシス発動にタイミングを合わせたジョンの悪を討つ一撃が、ズ’ブリナイトにたたき込まれる。

”なにっ!”

 ジョンの一撃の勢いで、数十フィートも地面を滑っていくナイト。
 そして、その先には……

”しまった、崖ぇぇぇぇぇぇぇ”

 ズ’ブリナイトは崖下へと落ちていった。

 ジョンは崩れ、ジェミーはジョンの治療をはじめ、シビランは興奮いまださめやらぬといった目で、崖の方をみていた。そして、ヘイはナイトの死を確かめるべく、断崖へと歩いていき、崖下をのぞきこんだ。

 だが、ヘイの目に映ったのは、ナイトの死体ではなく、
 崖下に浮遊しながら、ヘイの方を見ている複眼とその持ち主だった。

 一瞬の躊躇のあと、先に動いたのは、ヘイの方だった。サブマシンガンが、崖のすぐ下で浮遊するズ’ブリナイトに向けて乱射される。
 弾丸を雨霰と受けのけぞるズ’ブリ、しかし、ダメージ減少の壁は大きかった。ヘイはお返しとばかりに突き返されたレイピアによって貫かれ、崩れ落ちる。

 レイピアをヘイから引き抜き、崖の上に姿を現すズ’ブリナイト。
 ジョンの傷はまだ癒えきっておらず、ジェミーは治療にかかりきり、残ったシビランもあのレイピアに耐えられるほとのHPは持ってはいない。

 そんな状況を見回したズ’ブリナイトは、満足そうに笑った。

”素晴らしい、ここまで頑張るとは思わなかった。だが、ここまでのようだな。私が飛べることを知らなかったお前達の負けだ”

 そんな勝ち誇るズ’ブリナイトに、シビランは視線を向けた。

”なんだ?、何か言っておきたいことがあるなら聞いてやるぞ?”

「頭の中が考え事で一杯になっても、飛んでいられるかい?」

”……なに?”

 次の瞬間、ズ’ブリナイトの思考は、物凄い勢いで生まれる疑問で埋め尽くされた。
 シビランが、ドゥームセイヤーの得意とするシンセシス「謎」を発動させたのだ。飛ぶことに気が回らなくなったらば、さしものズ’ブリでも墜落してしまう。ズ’ブリナイトは必死でシンセシスに抵抗する。

 そして……
 ズ’ブリナイトは、にやりと笑みを浮かべた。

”鳥はなぜ空を飛べるのか、知っているか? 私は、その謎をいま解きあかしたぞ!”

 次の瞬間、ズ’ブリナイトは崖下へと真っ逆さまに落ちていった。
 満足と混乱の入り交じった思考が、鐘のように一行の頭の中で鳴り響き、そした止んだ。
 短くも熾烈な戦いが、この瞬間、フォールンの勝利で幕を閉じたのだった。


 こうして一行のはじめての冒険は終わった。
 子供は無事助け出され、フォールンの村へは価値のある物品が届けられた。
 しかし、これはフォールンの長い冒険の歴史の一歩に過ぎない。
 進め、フォールン!
 戦え、フォールン!
 人類が真の自由を手にするその日まで!


 やっとのことでズ’ブリコンストリクターを倒した一行は遺跡をあさり始める。遺跡は、大昔に人類とズ’ブリが戦っていた時にレジスタンスが使っていた拠点であったらしく、壁に多くのメッセージが残されていた。そして、ヘイはそこでサブマシンガンを発見する。全力攻撃することで、1ラウンドに3回攻撃することができる強力な武器だ(かなり当たりづらくはあるが)。*1

 廃墟の通りの中で、一行は蛇の解体にとりかかることにする。ズ’ブリは霊体なので、宿っている肉体にはあまり影響はないのだ。*2

 他の三人とカマロが仕事をしているので、シビランが見張りにたつ。しかし、そんな時に限って聞き耳に失敗。

 はっと気づいた時には、一行は恐ろしい状況に陥っていた。20体もの死体ゾンムの大群に包囲されてしまっていたのだ。うめき声をあげながら、一行に寄ってくる死体たち。

「ダメだ、この数にはかなわねぇ、早く車に乗れ!」

 きゅるるるるる、きゅるるるるるる

 言われるまでもないと運転席に座り、エンジンをかけるヘイ。永遠とも思える時間の後、無事エンジンはかかり、車は発進する。

 ヘイのドライビングテクニックで9匹はうまくかわすことに成功するが、残りの11匹に追いつかれてしまう。
「掴まってて!、このまま轢き潰して進むっ!」
「そうだ、ヘイ、進め!、アクセルから足を離すな!」

 車は動く死体どもを跳ねとばしながら猛進する。
 1匹、2匹、3匹……ゾンムは跳ねられ、ぶつけられ、轢かれ、潰されていく。しかし……

「おい、なんだ今の衝撃は!?、なんか変な感じだったぞ!?」
「……しまった、一匹、巻き込んだ!」

「ア~~、ア~~」
 やがて停止した車に、群がる動く死体たち。手や顔をドアや窓ガラスに押しつけ、中に入ろうとしてくる。
「う゛あ~~、う゛あ~~」

 狭い車内では弓を使うことはできない。ヘイは窓を少し開け、六連発のリボルバーで応戦する。そして鳴り響く六発の銃声。

「ちょうど弾切れ……危ないところだった」

 ふと気づくと、そこは目的地の村のすぐそばだった。



▼続きを読む▼

「おい、止めろ! ヘイ、ここで止めろ!」
「え?」
「あのビルが見えるか?、俺の勘じゃ、あそこにはレリックが残ってそうだぜ。ちょっと寄っていこう」

 そこは荒れ果てた建物だった。窓ガラスは割れ、ドアは壊れている。
 聞き耳をたててみると中から、ズルッ…ズルッ…と何かが引きずられるような音が聞こえてくる。警戒した一行は、カマロをいつでも逃げられるように自動車の運転席に待機させ、前衛のジョンに戸口に、ジェミーは少し離れたところに配置。そしてヘイとシビランが窓から様子をのぞくことに。
 ……する予定だったが、ヘイは窓から突然、発砲!

 ズキュ、ズキュ、ズキューン

「これぐらいやっておかないとね、……えっ!」

 突然、窓から何かがヘイに襲いかかってきた。来るならば小さい窓からではなく、戸口から来ると考えていたため、ヘイは不意をつかれる。

 しかし、なんとか回避。襲いかかってきた”何か”がヘイのそばに着地する。
 それは、不自然に眼をギラつかせた蛇だった!

(痛ェーじゃねぇかよぅ、テメェェェェェ!、いきなり撃つ奴があるかァァァァ! 中に入ってきたところを絞め殺してやろう思って、せっかく待ち伏せしてたのによぉーー!)

「テレパシー!?」
「チェインドかっ!」

(死ねェェェェェ!)

 ジョンが離れていたことが不運に働き、一行は苦戦を強いられる。蛇はコンストリクター、巻きついてからの締め付けを得意とする敵だったのだ。あっという間に巻き付かれるヘイ。
 しかも、こいつは熊のチェインドとは段違いに強かった。敵の強さは、基本的にマスターである私が、自分で作ったランダム表に従いダイスで決めているのだが、こいつはそのダイス目が凄く、チェインドでしかも強大化しているという強力な敵だったのだ。ダメージこそ低いが締め付けの成功率は脅威的、パラディンであるジョンならともかく、エキスパートであるヘイでは自力脱出はほとんど見込めない。

(けっけっけっけ、このまま絞め殺してやるぜえぇぇぇ。)
 もうダメかと思われたその時、ダリアン出身のドゥームセイヤー・シビランが動いた。

「このままじゃヘイが締め殺されるぞ。なんとかあれをゆるめられれば!」
「いや、あれで良い。どんどん締め付けられているのが良いんだ」

(なんだ?、なんかおかしいぞ?、締め上げれば締め上げるほど、こいつの身体が抜けていくっ!)
「そうだ、どんどん締め付けろ。「移動」のエミネンスを使わせてもらったよ。お前の力は全て、彼女を「移動」させる方向に働くことになる」
 そして、ちゅるんとコンストリクターの締め付けから逃げ延びるヘイ。
(俺の力を利用しただと!、味な真似しやがって、猫じゃらしのつもりかぁ?、テメェェェェェ。覚えていろ、次はテメェの番だ!)

 今度はシビランに襲いかかり、締め上げはじめるコンストリクター。ジョンも到着し攻撃を開始するが、敵のHpは多くなかなか倒すことができない。逃れたヘイも、シビランへの誤射の可能性があるため、射撃することができない。ジェミーのアニマは今のところ成功しているが、失敗すればHpの少ないシビランはやられてしまうだろう。シビランは同じ方法で脱出を試みるが、シンセシスの判定に失敗。ピンチに陥る。今回のゲームでは、シンセシスの同目的での複数回使用に制限を加えているので、あの方法での脱出はもはや絶望的だ。*1

 そして、ジェミーのアニマも複数回使用のペナルティにより失敗。シビランの命は風前の灯火となる。

(もう、あの手は使えねぇぞ。今度こそ絞め殺してやるゥゥゥゥゥ。俺の締め付けからの脱出は不可能だ!)

「不可能?、……そうか、シビラン、「謎」のエミネンスを使え!」
「「移動」ではなく「謎」? ジョン、何を言っているんだ?」
「その締め付けから脱出できる動きは必ず存在する。その「謎」を解くんだ!」
「おお!、それだっ、行くぞ!」

(そんなバカな、俺の締め付けを解くなんてありえねェェェェェ)

シビランが脱出したところで、ヘイは銃撃、ジョンはロングソードでの一撃を加える。一行の知恵と協力の前に、さしものチェインドも息絶えるのであった。



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ヤネウラ

Author:ヤネウラ
私ヤネウラがけっこう衝動的に、ゲームとかTRPGとか漫画とか小説とかジョークとか、そういったものについての思いのたけを書きつらねているブログ。好きなジャンルはSF、推理、冒険、恐怖、幻想、神話あたり。コメント、リンク、トラックバックは大歓迎ですよー(でも内容に関係ないのは勘弁な)。

TRPGのプレイレポートはこちら

「わたしのすきなもの」に関してはこちら。

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