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 かって世界は、鉄と技術と人々に溢れていたという。しかし、今や見る影もない。広がるのは廃墟ばかりだ。無理もない、世界は一度滅ぼされたのだから。

 世界を滅ぼした災厄の名は「ズ’ブリ」。霊的世界の向こう側からやってきた蹂躙者たちだ。物質世界にくる前は美しい存在だったらしいが、今は肉がもたらす苦痛と快楽に耽溺しきっている。奴らは栄華を誇っていた人間文明を崩壊させ、自分たちの楽しみのために人間を苦しめ続けた。地上にあるのは、廃墟と墓場と強制収容所だけとなった。終わりの無いの苦しみの中、人々は旧世界の記憶を失っていった。人類の滅亡は時間の問題と思われた。

 だが、そうはならなかった。
 母なる「女神」が8人の御使いを使わしたからだ。御使い達は、ここ「ヴァイマリー」にあった収容所を訪れ、人々に女神の一側面の力を持つ者達を召還する術を教えた。
 そして8人の「ファティマ」がこの世に顕れた。

 一人目のファティマは、バーバ・ヤーガ・ザ・クロン。妖しき老婆、死と宿命のファティマ。
 二人目のファティマは、エヴァ・ザ・マザー。育て慈しみ束縛する大いなる母、共感と生命のファティマ。
 三人目のファティマは、マクダレン・ザ・ラヴァー。愛と快楽、本能に通じた美しき女、争いと官能のファティマ。
 四人目のファティマは、テラシェバ・ザ・ワイズ。厳格なる法と秩序の司である賢者、真実と叡智のファティマ。
 五人目のファティマは、ダリア・ザ・トリックスター。混沌と変化を愛するトリックスター、幻と移動のファティマ。
 六人目のファティマは、マリア・ザ・フォーギバー、死と引き替えにきまぐれと閃きに満ちた幼子のファティマ、アグネス・ザ・チャイルドを産みし慈悲深きファティマ。
 七人目のファティマは、ジョーン・ザ・ウォーリアー。恐ろしくも誉れ高き戦士、献身と憤怒のファティマ。
 八人目ののファティマは、ジョシュア・ザ・ラヴェジャー。破壊者にして復讐者。死したるファティマ、予言のファティマ。

 ファティマ達に率いられた囚人たちは、ズ’ブリとの戦いを始めた。
 8人のファティマの力と、ファティマが人々に教えた、夢から力を引き出す魔法「シンセシス」の威力により、ズ’ブリは北方の地に敗走するに至った。そしてファティマ達は自分に従う者達を集め、それぞれの部族を作った。
 しかし犠牲も大きかった。ズ’ブリの王との戦いより、ファティマの一人ジョシュア・ザ・ラヴェジャーが死んでしまったからだ。ジョシュアは死に際して「人類に真なる自由をもたらす第八の部族」の登場を予言した。

 それはなぜか?
 人々はズ’ブリから解放されたが、自由になったわけではなかったからだ。
 人々は今度はファティマに支配されることになったからだ。ファティマは女神の一側面でありながら独善的であり、自分に従うものたちには保護と繁栄を与えたが、それ以外の者たちには冷淡であった。多くの者が、ファティマかファティマの覚えのめでたい長老や司祭の怒りや反感をかったがために、部族の外へと追放されていった。

 数え切れないほど多くの者達が、部族を追放されたために死んでいった。しかし、たくましく生き残る者達が出始めた。そうした生き残りの数は次第に多くなり、自分たちを「フォールン」と呼称する一つの集団を形成するに至った。

 フォールンはまだ部族とはいえない、追放者達の寄せ集めの集団にすぎない。
 危険はそこかしこに存在し、敵も多い。敗走させられたとはいえ未だ世界の多くを支配しているズ’ブリ、ズ’ブリに支配され奴隷とさせれている人々・ズ’ブリサーフ、部族の外で生まれたスクワット、旧世界の復活を画策する技術集団キーパーズ、そしてフォールン達を追放した七人のファティマと七つの部族。
 ファティマの加護が得られないフォールンにとって、日々の営みさえ苦難と冒険に満ちている。服を作るためには動物と戦い毛皮をとらねばならない、医術に長けた者の数は限られており病や産褥はたやすく命を奪う、土地は痩せ農業は難しく、交易の相手はフォールンを快く思っていない7部族の者達だ。チームワークをとろうにも、新たに仲間に加わる者たちもまた追放者、一癖も二癖もある連中でもおかしくない。

 前途は多難で、危険と苦しみに満ちている。
しかし、いつの日か彼らは高らかに宣言することだろう。
 自分たちこそが「人類に真なる自由をもたらす第八の部族」、
 「トライブ8」であると!

 過去は死んだ、未来は今ここから始まるのだ!
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ヤネウラ

Author:ヤネウラ
私ヤネウラがけっこう衝動的に、ゲームとかTRPGとか漫画とか小説とかジョークとか、そういったものについての思いのたけを書きつらねているブログ。好きなジャンルはSF、推理、冒険、恐怖、幻想、神話あたり。コメント、リンク、トラックバックは大歓迎ですよー(でも内容に関係ないのは勘弁な)。

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