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 ジョーナイトのジョン、エヴァンのジェミー、ダリアンのシビランは、罪人としてテラシェバンの裁判官の前に引き出されていた。*1
 ジョンは命令に背いた咎で、ジェミーは母なるエヴァの規律を破った咎で、ダリアンは重要な公演を休んだ咎で、である。*2

 裁判官は厳かに宣言する。
「偉大なるファティマが定めた法を破った罪は重い。汝らを追放刑に処す。部族の外でのたれ死ぬが良い」

 三人はすべての装備品を剥ぎ取られ、林の中にうち捨てられるのであった。

 サバイバル技術に長けたジェミーのおかげで、三人はなんとか食料と水を得ることができるたのだが、先行きは暗い。武器も防具もないので、獣でも襲ってきたらかなり厳しいことになるだろう。

 獣を警戒し聞き耳を立てる三人は、奇妙な音を耳にする。轟くような、響くような、風の音。そして音がしていた方向を見ていた彼らは、強い二つの光を放つ巨大な何かを目の当たりにする。

 驚く三人のもとに、巨大な何かから降りた一つの人影がやってくる。
 近づいたその人影は、とんでもなく奇妙な姿をしていた。目は平べったく大きく、口からはくちばしのような物がはえ、光る円盤をぶらさげている。そしてシュコーシュコーと呼吸音のような音を立てている。*3

「お、お前は誰だっ!?」
「アイム、ユア、ファーザー!」
「は?」

………
……


「私たちは予言に従い、追放された貴方達をフォールンの部族に誘うためにやってきた者です。私たちと一緒に来てくれませんか? フォールンは貴方達を歓迎します」

 奇妙な人物のあとに続いてやってきた女性はそう語った。部族の予言者ドゥームセイヤーとやらが、ここに見こむがある人間が捨てられると予言したので、やってきたとのことだった。*4

「驚かしてて、すまなかったな。俺はアナキン。ダース・ヴェーダーと呼んでくれ。さっきのは劇的な出会いの瞬間に使う、まぁ、古代の挨拶みたいなものさ」

 奇妙な人物は、キーパーと呼ばれる旧世界の知識に詳しい集団の者だと名乗った。

「俺たちはフォールンに協力しているのさ。ファティマべったりの部族連中よりつきあいやすいし、フォールンはレリックを発見してくれるからな。レリックと言うのは旧世界、つまりズ’ブリが来る前の世界の遺物のことだ。お前達も見つけたら教えてくれ。旧世界の物品なりなんなりと交換してやるよ。例えばこんな飲み物はどうだい?」*5

 ダース・ヴェーダーはガラスらしい入れ物に入った黒い、飲むと口の中でパチパチする甘い飲み物を振る舞いながら話を続ける。

「そいつは古代アメリカの魂、あるいはアフリカの神様さ。どうだい?、なかなかいけるだろう? 旧世界の遺物にはこういういかした物がたくさんあるんだ。え?、どんな物が値打ち物かわからないって?、それなら心配ない」

 そう言うと、ダース・ヴェーダーは巨大な何かの方に声を掛けた。すると、そっちの方から一人の娘が歩いてきた。

「彼女の名前はヘイ。キーパーの街でキーパーの知識を学んだフォールンさ。これからはこいつが探索行に同行するから、困ることはないと思うぜ」

 ヘイの挨拶がおわると、さっきのフォールンの女性が三人の方に向き直った。

「さぁ、どうします? 私たちといっしょに来て、フォールンとして生きる道を選びますか? それとここに残ることを選びますか?」

 三人の答えはもちろんイエスだった。

「そうですか、では、貴方達が暮らすことになる村に向かうことにしましょう。人手を必要としているそうですから、きっと、歓迎されると思いますよ」*6

 かくしてジョン、ジェミー、シビラン、ヘイの四人は、フォールンとして生きる道を歩み始めたのであった。
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ヤネウラ

Author:ヤネウラ
私ヤネウラがけっこう衝動的に、ゲームとかTRPGとか漫画とか小説とかジョークとか、そういったものについての思いのたけを書きつらねているブログ。好きなジャンルはSF、推理、冒険、恐怖、幻想、神話あたり。コメント、リンク、トラックバックは大歓迎ですよー(でも内容に関係ないのは勘弁な)。

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